面白い人発表会

毎度思うのだが、このブログで書いていることは、ほとんど僕の過去の出来事である。エピソードトークばっかりになってしまって申し訳ない。でも、過去の出来事を振り返って書く方が、自分の展望や現状を書くより精神的にぐっと楽であり、書きやすいのです。

 

と、いうわけで今回も僕の思い出話を語っていこうと思う。

 

僕が小学5年生の時のことである。確か道徳か学活の授業時間だった。

 

僕の人生上最も性格の悪い発表会があった。

 

それは、クラスの中で面白いと思う人を挙手して発表する。といったものであった。意味が分からん、これを考えた奴はバカか!?やる意味が全く分からないです。やるメリットがほとんどないでしょう。もし考えた先生がいたのなら解雇されていることを願います。

 

当然、最初に発表されるのはクラスの人気物の野球少年だった。まあ、当然でしょうね。いかにも選ばれるでしょうねって感じの人でした。実際明るくて嫌みのない、「シンプルな良いやつ」って子でした。これは僕も同意した記憶がある、君がナンバーワンだ。

 

余談だが、小6の時に僕は転校してしまったので当時のクラスメイトと離れることになった。しかし、偶然、野球少年と高校が同じで再開したのだ。彼は僕のことを覚えてくれてて気さくに挨拶してくれた(もともと特別仲が良かったわけではない)。いい男である。でも高校の時にトイレでデカい声で歌ってたのは覚えてる。トイレで爆音で歌うのはやめてくれ~、小便の出が悪くなってしまう。

 

ということで、まず一人目に選ばれたのは野球少年であった。

 

次に選ばれたのは、クラスのお調子者の男子だった。ちなみにその子も野球クラブに所属していました。なんていうか、小学生の時は、野球部所属者のカーストって大体上位でってイメージですよね。僕はそのお調子者の子、好きでした。僕が転校するときに、僕に向けたメッセージをビデオで撮影しDVDにしてくれたのですけど、中には僕に中指を立てたり、いかにもどうでもよさそうな雰囲気で「がんばってね~~~」みたいにコメントするような人が数人見受けられる中で、そのお調子者の子は照れくさそうに「エヘヘ...気を付けてね~」ってコメントしてくれました(めちゃめちゃいい笑顔だった)。だから好き。人の悪口とか絶対言わなかったし!!

 

そして次に選ばれたのは、ヤンチャっぽいサッカー部の男の子でした。運動神経はいいし、クラスのお楽しみ会で行われたお笑い大会では優勝してたし(ちなみにコンビで出場、相方は僕でした。イエーイ)、なんていうか自信にもあふれており、発言も多い、クラスの地味な子からは怖がられる(僕もちょっと怖がってた)けど、そんなに悪い人じゃないって感じの子でした。まあ、人気者でしたね。サッカーは本当に上手かったらしく、中高で他県の学校からお呼びがかかったほどらしいですよ。普通にすごいよ...。

 

その後も2人ほどクラスで発言の多い子たちが発表されていました。ただ、中には無理やり発表させてんだろって人もいましたけどね。ただ声と態度のデカいお調子者の子とかね。お前は情けで発表してもらえてるんだろってツッコみたかったです。

 

だが、その後僕にとっては衝撃的な人物の名前が挙げられたのです。それは僕です。ちなみに、発表してくれたのは僕がよく漫画「ケシカスくん」を借りていた男の子でした。たしかにクラスのお笑い大会に出場したりはしたものの、クラスの中じゃ地味めな僕が発表されたことに驚きでした。それ以上にメチャクチャうれしかったです(ほんとに手上げてくれてありがとう!!)。

 

それ以降、僕の中で、人を楽しませること、ユーモアのあることは素晴らしいことだ、といった考えが生まれました。今思えば僕が中学で漫画家を目指したり、こうやってブログを書いたりするといった創作行為に興味を持たせてくれたのは彼である気がしてならない。まあ、漫画家の夢はあきらめましたけどね。

 

そんなこともありつつ、地獄の発表会は終わりました。あーよかった。二度とやらないでください。

 

なんで今になってこんな話をしたのかというと、今月末、その「僕を面白いといってくれた子」に10年ぶりに会うからです。僕の中学生の時の友人と大学が同じでインスタでフォローが来て、折角だし飲もうや!とのお誘いが来ました。嬉しい!!

 

彼から誘いが来た時、大学生活がうまくいかず、自信を喪失し、ぽっきり折れた僕の心の大樹がふたたび枝を伸ばすような、そんな感じがしたのだ。久々に笑かしたるからな!そう、思った。

 

ただ、あの発表会、あれだけは許さん。発表されなかった人たちがまるで「面白くない人」たちみたいになってしまうじゃないか。おまけに虐めっ子に目をつけられてた僕はあのあと「調子に乗んなよ?」とか言われてヤな気分にさせられたのだ。せっかく人が褒められてウキウキしていたってのに。

 

書いているうちに、自分が怨みの深いような人に思えて嫌になってきました。と、いうわけで寝ます。今回もありがとうございました。