小学生だったころの夢

小学2年生の冬にクラス冊子を作ることになった。冊子には、1年を通して楽しかった思い出についての作文と学生のプロフィールを書いた。

 

プロフィールの内容は、「似顔絵」と「将来の夢」と「好きな食べ物」と、あともう二つほどあったのだが、忘れてしまった。ちなみに担任の先生もプロフィールを書いていたのだが、似顔絵がすごくうまかった。先生ってすごい。

 

僕はすでに作文の内容や好きな食べ物に関しての記述を記憶から消してしまった。多分好きな食べ物の欄には「カレーライス」と書いていたと思うのだが、確証はない。10年以上前の記憶だからしょうがない。

 

だが、似顔絵と将来の夢についての記憶ははっきりと残っている。この二つに関しては、印象に残ったエピソードがあるからだ。

 

まず、似顔絵について書いていこうと思う。

 

小学2年生の書く似顔絵を想像してみてほしい。女の子は、少女漫画っぽいタッチだったり、キラキラした目で描く子が多いイメージじゃないだろうか。男の子なら、どうぶつの森シリーズの主人公みたいな顔にしているような感じだと思う。少なくとも同級生の絵はそのような画風だった。

 

僕の絵だけ少し異質だった。逆三角形にディフォルメされた口と、「く」の字のような鼻、ヘルメットみたいな髪と太マジックで書いたような眉毛、あとは「目」。

 

目のタッチだけリアルだった。例えるならHUNTER×HUNTERのイルミみたいな目だった。クラスのみんなと並べた際に僕の目だけ目立っていた。ダジャレ?

 

別に誰にもからかわれたわけではないのだけれど、「僕だけ違う」という状況に恐怖を感じた。あれ以降似顔絵を描く際は、他の人の似顔絵をチラ見して、周りの人のタッチに合うような絵を心掛けるようにした。

 

もう一つは「将来の夢」について書きたい。

 

きっと僕の小学二年生のときの夢はだれにも当てることはできないと思う。それくらいにありえない夢なのだ。ちなみに僕の小6の時の担任の先生は「機関車」だったらしい。先生、それ人ですらないよ...。あと、僕の夢も人間じゃない、というオチではない。

 

正解は「アルバイト」です。

 

言い換えるとフリーター。僕の母親が、友達のお母さんにからかわれて恥ずかしかったと笑っていた記憶がある。母さんゴメンね。

 

ちなみにちゃんと理由があってアルバイトと書いた。ウケ狙いで書いたつもりは全くなかった。

 

当時、「おいでよどうぶつの森」というDSソフトが流行っていた。このゲームでは序盤に家具や道具を扱っている商店で「アルバイト」をするのだ。

 

アルバイトを通して、プレイ方法(アイテムの出し入れや家具の配置)を学ぶ。店の前に花を設置して外観をよくしたり、ゲーム内のメールを通して店の宣伝をすることや、住人へ家具を届けることがアルバイトの内容である。

 

僕はどうぶつの森をプレイして勘違いしてしまったのだ。8歳の僕は「アルバイト」とは、お店のために手伝いをしてお金をもらう職業なのである、と脳へインプットした。内容としては、完全に違うわけではないのだが、アルバイトは「職業」ではなかった。

 

という僕のしくじりについてのお話である。ちなみに大学1年生のときにアルバイトをする夢はかなった。心の中で「あれ?夢がかなってる」と気づいた。おめでとう

 

それ以降、何か外に発信する際になるべく下調べをするようになった。2年生の僕にありがとう