僕の見えないお友達

僕には独り言をよくいう癖がある。一人暮らしをすると独り言が増えるなどとよく言われているが、僕は実家暮らしであるのにも関わらず、独り言が多い(ちなみに自室で独り言を言っています)。

 

高校生くらいには独り言が多いということに気づいていたのだが、大学生になって学校内に友達がいなくなってからはかなり独り言が増えた。一人っ子なのも関係している可能性があるが、それにしたって多い。自室にいるときは、1時間のうち20分は独り言を言ってる(マジだよ!)。

 

独り言といえば、例えば「腹減ったな~」とか「そろそろ寝なきゃな~」といった感じで一言で終わりになると思う。だが、僕の最近の独り言はもうほぼ会話である。「あーカラオケ行きたいなぁ...」、「明日暇だし行くか!スピッツのアルバム曲縛りで歌おうぜ!」みたいな。

 

会話みたいな独り言をしていることに気づいたときに、あることを思い出した。

 

たしか僕が3~4歳のころだったと思う。僕の周りには「見えないお友達」がいたのだ。その友達は僕の自宅におり、お喋りをしてくれた。彼らは合計で4人だった。一人は「アキラくん」であり、他の3人の名前はもう思い出せない。

 

当時は病気がちだったため、幼稚園には行かず、ほぼ一日中家にいたから、彼らとはほぼ一緒にいた気がする。ちなみに母や父が一緒にいるときも話しかけてくれた。そのため、幼少期の話をすると、母に「あんた小さいころに透明な友達いたよね~」といわれるときがある。

 

彼らのような、空想上の友達を「イマジナリーフレンド」いうらしい。調べてみたところ、幼少期の子供、特に一人っ子や長子によくみられる現象であるようだ。僕は一人っ子、う~ん当たってる。

 

僕が小学生になるころにはイマジナリーフレンドたちはいなくなってしまっていた気がする。きっと、僕が幼稚園に行き、集団の中で過ごしていく内に不要になっていったのだろう。ただ、小学生になってもよく人形遊びをしていたため、完全に消え去ってしまったわけではないのかもしれない。

 

ただ、ちょっとこの話、怖いとは思わないだろうか。「それホントは幽霊なんじゃね?」と思った方もいるのではなかろうか。幽霊も確かに怖い...。だが、仮に幽霊じゃなくても怖いと僕は思っている。

 

僕はイマジナリーフレンドたちと「会話」をしていた記憶がある。僕が一方的に独り言を言っていたのではなく、僕は「会話」をしていたはずだ。つまり、その空想上の友達は僕にレスポンスしてくれていたのである。

 

僕の頭の中にいる存在のくせして、一丁前に話しかけてきやがったのだ。

...怖っ!!

 

漫画やアニメで、二重人格のキャラが頭の中の別人格に話しかけられるシーンがあると思うのだが、あれみたいなものだ。まるで自分の頭の中にもう一人の人がいたようなものではないか、と考えたらすごい怖くなってしまった。

 

ちなみに、自分の意思を超えてイマジナリーフレンドが動き、自分の行動に影響を及ぼしてしまうことはあるらしい。いわゆる「隔離性同一障害」というやつである。もし、そのままイマジナリーフレンドがい続けていたらそうなってしまっていたかもしれない...。

 

もっと調べていくと、自分の意志でイマジナリーフレンドを作り出す人もいることを知った。自分で都合のいい友達(ほとんどかわいい女の子やペットらしい)をつくりだす者がいるようだ。愚かな者だな!

 

そのように人為的に作り出したイマジナリーフレンドのことを「タルパ」というらしい。タルパの作成はチベット仏教の奥義の一つにもなっているらしい。頭がおかしいんじゃないか?

 

ちなみに、その「タルパ」とやらについて調べているとなかなか面白い話が出てくる。

 

と、いうことで次回はタルパについてのお話をしたいと思う。今日はもうここらへんで終了だ。ぜひお暇な方は次回のブログにも付き合ってくれると幸いです。